文学作品【こころ】が高校では【下巻】しかやらない件について
こんばんわ☺
今回私は高校の国語にあたる授業で【こころ】という文学作品を学んだので疑問に思ったことを綴りたいと思います ^^
目次
【こころ】の主要人物紹介
主要人物についてザックリ紹介したいと思います!
私、先生、K、静さん【先生の奥さん兼お嬢さん】の四人となっています。
【こころ】の構成についてザックリ紹介
【こころ】はザックリ分けると三つの構成となっています。それぞれ、
- 上巻【先生と私の出会い】
- 中巻【実家への帰還】
- 下巻【先生の遺書】
となっています。
上巻では私と先生 中巻では私と私の家族 下巻では私と先生、K、静さん
がそれぞれ関係し合って登場しています( 一一)
1.の上巻では夏休みに鎌倉に来た私が海で先生と出会った様子が描写されている 2.の中巻では私がお父さんの病気のため実家に帰っていることが書かれています 3.の下巻では私が先生の過去を先生からの手紙で知り、さらにその手紙が遺書で先生が死んでしまったことを知ることとなっています
日本の高校で【こころ】がどう読まれているか
実を言うと日本の高校ではタイトルで述べたとうり、【下巻】しかやらないんです( ;∀;)
なぜなら文学作品【こころ】は長編小説であり、教科書にのせてしまうとどうしても、載り切らなくなってしまうんです...
そこで、私たち高校生は【こころ】のイメージを三角関係に重点を置いてしまうんですね。なぜなら下巻では先ほど述べたとうり、先生の過去が綴られているのですが、先生の過去は、書生時代の先生、先生の親友K、そして先生の好きな人であるお嬢さんの三人の関係のもつれによって辛いものとなってしまったからです。
当然下巻だけ見ればこころという文学作品が三角関係を主題とした作品にしか見えないですよね...
下巻しか高校生が読まないことに対する問題意識
下巻を高校生しか読まないことによって、【こころ】を綴った作者:夏目漱石の本来の意図が伝わり切らなくなってしまいます。こころの意味も受け取り手によっては色々な考えが浮かんでくるでしょう。けれどそのこころという意味を三角関係による三人のこころのすれ違いととらえる人が多くなってしまっているのも事実だと思います。学生のこころという文学作品に対するイメージと、作品の意図を汲み取る作業も下巻だけだとどうしても、下巻で書かれている三角関係だけに目が引き付けられてしまう
→これではこころ自体の読解が深まらない
→正確なこころについての情報が少なくなってしまう
最後に
あまり大きな声で、こころを下巻だけやることに対して反対の意義を述べるほどすごい人なわけではないですが、こころという上中下巻の全体からの視点が高校生に身につかないことは一種問題なんじゃないかなと思いました。
青空文庫では、多種多様な文学作品が掲(^^)載されており、【こころ】も読めるので、ぜひ興味があれば読んでほしいです!下にのっけときますね~
*1:主要人物の家族も出てきますがここでは省く